歴史地図の歩き方 東海道五十三次

歴史地図の歩き方 東海道五十三次

長崎健(監修)

ISBN13桁978-4-413-03287-2
ISBN10桁4-413-03287-X
CコードC0020
判型4-6判ソフトカバー
ページ数224ページ
定価1210円(本体:1100円)
出版年月日2001年9月10日

内容紹介

東海道宿場制定から約400年。それ以前も東海道は京と鎌倉を結ぶ道として重要な役割を果たした。在原業平や源義経、徳川家康など、あの歴史上の人物たちも東海道に人生の一端を刻む。彼らは何を思い、何を考えたのか。地図を辿りながら、歴史を紐解いていくと、そこに楽しみがひそんでいる。一見ただの舗装された国道にみえるところに、過去の人々の人生が見られる。東海道の物語にぜひ耳を傾けてほしい。

目次

 はじめに 一、道はどうはじまったのか~武蔵国の章  日本橋 江戸っ子の集まるところに騒動ありの札  品川 出発地近くの宿場町になぜ旅人は惹きつけられたのか  川崎 弥次さん喜多さんが大名行列に出会った町  神奈川 風光明媚な港町の運命を変えた提督ペリー  保土ケ谷 宿場の玄関、帷子橋を旅人が急いだ理由 二、つづく山々が難所の証~相模国・伊豆国の章  戸塚 江戸からも小田原からも40キロの中間点  藤沢 大山参りと江の島詣の基地として栄えた町  平塚 怪談『番町皿屋敷』お菊の墓跡が残る一角  大磯 化粧坂に悲しいエピソードを読み取る  小田原 城下町と宿場町、ふたつの顔をもった重要地点  箱根 箱根越えの道は江戸時代は何本あったか  三島 一〇〇年前の富士の雪解け水がこの地に届く 三、富士はかくして霊峰となる~駿河国の章  沼津 東海道には旧街道のほかに海路も存在する  原 小さな宿場町には富士山が何よりの名物  吉原 自然災害が生んだ皮肉な名所、「左富士」  蒲原 広重の傑作が、この温暖の地に雪を降らせた  由比 その名は幕府転覆をくわだてた浪人に由来する?  興津 今も昔も交通の要所で栄える「塩の道」  江尻 海道一の大親分、清水次郎長の隠れた一面  府中 家康も慶喜もこの町を愛した  丸子 旅人を困らせる鬼が出没したといわれる峠  岡部 存在するふたつの東海道  藤枝 「らくがん」は道に迷う旅人のためのかつての非常食  島田 大井川の橋はなぜ架けられなかったのか 四、大河に育まれた歴史~遠江国の章  金谷 川、峠の難所に囲まれると、人は集まってくる  日坂 沓掛の坂に残る夜泣き石のいわれ  掛川 七曲がりの道が城下町を象徴する  袋井 東海道折り返しの宿場町  見付 「あばれ天竜」の名をもつ川が町に力を与えた  浜松 浜松城はなぜ出世城と呼ばれたのか  舞阪 浜名湖と遠州灘がつづいていた時代  新居 箱根と並んで女に厳しい関所あり  白須賀 今川の武将・義忠が土豪に襲われた地 五、なぜそこに城は建ったのか~三河国の章  二川 広重が二川を描きづらかったその理由とは?  吉田 駿河の川に架からず三河の川には橋が架かる謎  御油 宿場の存亡をかけて女たちが火花を散らした町  赤坂 天然記念物の松並木と昔ながらの旅籠が並ぶ  藤川 一揆に破れた家康が隠れた洞窟  岡崎 東海道一の橋と家康生誕の城をひかえる  知立 歌人・在原業平が詠んだ「かきつばた」が咲き誇る 六、道は水の上にもできてゆく~尾張国・伊勢国の章  鳴海 弥次さん喜多さんも買った絞り染めの町  宮 東海道一、人が多かった宿場  桑名 七里の渡しを危険とともに進んだ水上の東海道  四日市 工業地帯の知られざる江戸時代の姿  石薬師 浅野内匠頭の名が宿帳に残る  庄野 弥次さん喜多さんも知らない道中名物土産  亀山 城の大手門が東海道に面する唯一の宿場  関 古来「三関」に並び称される交通の要所  坂ノ下 最後の難所・鈴鹿峠を臨む旅人でにぎわった往時 七、逢坂の関を越えればそこは京~近江国の章  土山 旅人を盗っ人から守る厄除け地蔵の伝説  水口 平行して進む複数の道のうち、どれが東海道なのか  石部 旅の必需品は家康ゆかりの「和中散」  草津 街道がぶつかる京の玄関口  大津 日本橋から500キロ、三条大橋で旅は終わる

監修者紹介

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