エコロジー幻想「環境にやさしい」が環境を破壊する
武田邦彦
ISBN13桁 | 978-4-413-03264-3 |
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ISBN10桁 | 4-413-03264-0 |
Cコード | C0040 |
判型 | 4-6判ハードカバー |
ページ数 | 226ページ |
定価 | 1540円(本体:1400円) |
出版年月日 | 2001年5月25日 |
モノからココロの時代へ・・・今、エコロジーの重要性が叫ばれている。省エネ製品、自然エネルギー、田舎暮らしなど、多くの人がとり入れたいと考えている「環境にやさしい」ことは、本当に環境にいいのだろうか。大反響のベストセラー『「リサイクル」してはいけない』の著者が、「環境にやさしい」ものが、逆に「環境を破壊する」という現状を、科学的な根拠を元に指摘する。本当の意味での環境にやさしい生活とは何かを語った目からウロコの一冊。
「エコロジー幻想」 はじめに序章 あまりに皮肉な「最も幸福な環境」 かわいい三匹の子ブタの切ない話 “一度も振り向かない”人生第1章 部分的には正しく全体では間違っているエコロジー 生きている実感を失わせた「冷凍食品」 「架空の環境」を作りだすDNA “マンション”という空中で寝ているわたしたち 「環境」を失うことは「感動」を失うこと 地雷排斥運動よりもっとほかに・・・・・・第2章 「環境にやさしい生活」の科学的な間違い 「田舎暮らし」が環境を悪化させるこれだけの証拠 「自然エネルギー利用」というエゴ 「太陽電池」に税金が使われている矛盾 「省エネ製品」が省エネにならない仕組み 本当の省エネは、今のものをできるだけ長く使うこと 「洗剤か、せっけんか」がようやく決着した 「日本の二酸化炭素」は日本を汚さない 「グリーン購入」は資源の三倍のムダ使い 「環境にやさしい」という“レッテル”さえあれば安心してしまう心理第3章 「目に見えるもの」より「目に見えないもの」を考える 人体から環境を考える発想 一万年前のDNAが覚えている「人にやさしい環境」 カルシウムが逃げだす人的環境の怖さ 少し足りないくらいの環境が理想 満たされればダメになる 免疫力を低下させる「抗菌剤」 “効率”が環境を破壊する第4章 自己満足でない「感動のある環境」で生活する エレベーターが「楽」から「苦」へと変わった分岐点 「一日三時間立つ」という最適環境 “時間”を長くして暮らす 感動の時間のあるこれからの環境 最近、ずぶ濡れになったことがありますか 愛用品の五原則 寿命まで使えば家電リサイクル法は要らない “自然との共存”の考えをあらためる第5章 日本復活のカギを握る“エコロジー”発想 「もの」から「こころ」へ――で何が必要か 理想の環境にやさしい生活のために おわりに
著者紹介
武田邦彦(たけだくにひこ)
1943年東京生まれ。芝浦工業大学材料工学科教授。東京大学教養学部卒業。前、環境・情報材料センター長。主な著書に、マスコミに取り上げられ大反響を得たベストセラー『「リサイクル」してはいけない』などがある。