幸福論

幸福論

吉本隆明(著)

ISBN13桁978-4-413-03255-1
ISBN10桁4-413-03255-1
CコードC0095
判型4-6判ハードカバー
ページ数240ページ
定価1540円(本体:1400円)
出版年月日2001年3月25日

内容紹介

本書は、自らも超・老齢期まっただ中を生きる著者が、老いの喪失感、死への恐怖などの老齢期の不安とどう向き合うかという深遠なテーマをはじめ、“超・老齢期の夫婦像”“吉本流・老年からの勉強法”“ガタがきてからの健康法”“吉本家の子育て”など、私たちが当面する実際的な問題を、人として、男として、夫として、親として、いかに対し、そして生きるかを自らの言葉で綴った、初の「幸福論」である。

目次

一章 こきざみの幸福に気づく      超・老齢化社会への心構え  老いてから「幸福」を考えるときに  孤独感、わびしさをどうするか  ちいさく刻んで考える  「悩みの専門家」利用のススメ  死の恐怖はあっていい  大きな目標など、たててはいけない  幸・不幸を自分で決める  不安にさせる人と出会っても  いくつになっても達成感は得られる 二章 知識より叡智が大事      吉本隆明流・老年からの勉強法  「勉強」への期待を捨てよう  人生で役立つ「知」を見極める  知識と叡智、その違いを知れ  「情報」を拒否せず、おどらされず  ふたつの感性が人生を豊かにする  「永遠なる知」という幻想について  無理して「学問」なんてすることはない  吉本流・連鎖式勉強法  人が一生に読める本の量は平等に少ない  人生を変える「知」との出会いを 三章 家庭内離婚もいいかもしれない      変容しつづける家族を生きる  不倫についての実感的意見  罪悪感を抱えても幸せになるほうがいい  家庭内別居はありますが・・・・・・  夫婦ふたりで生き死ぬ、という美  「超・老齢期」からの夫婦生活  死ぬときは一人、という覚悟も 四章 我が子の罪の償い方      親の責任について考える  吉本家の受験対策  親がちゃんと見てると、子は動く  子どもの才能に救われるとき  親のにぶさに子が我慢すると・・・・・・  「しつけ」を考えている大人を疑う  我が子の罪を償うならば  子どもが殺されたら、僕はどうするか  子育ての責任を社会に負わせる愚  親として、究極の責任のとり方  母親の心身の健康を気遣うこと  いくつになっても親の責任 五章 老親問題も育児問題も一緒      制度としての介護、実感としての介護  老いて子どもをあてにするべからず  老人ホーム・託児所にまかせたつもりになるな  家族に看取られて死ぬことの幸福  定年の延長と、十分な年金を  老人は、みな心身症であると心得よ 六章 ガタがきた体とつき合う      老齢期に入ってからの健康法  余分に動く、無駄に動く、その効用  「創意工夫」で病後を楽しむ  「ほどほど運動」のススメ  自分の体の主治医は自分  医者がだめだと言ってもめげなくていい  僕はこうして「栄養の調和」をとる 七章 死を迎える心の準備なんてない      死を語ることの無駄について  肉親を看取るとき、自分を知る  死は自分に起こる事件ではない  これで終わりだ、と思う瞬間はある  彼岸というのはあるのかもしれない  「生死は不定である」という心構えを  この世への執着が絶てなくてもいい  人は何を負うことなく生まれ、死んでゆく  先人に学ぶ死後の後始末 あとがき

著者紹介

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