このたび、青春出版社（東京都新宿区）は、『最新医学からの検証 うつと発達障害』（著・岩波明）を7月2日に刊行いたしました。

「うつ」と診断されて「発達障害」を見落とすケース多数！ 近年、著名人が発達障害をカミングアウトするなど、「大人の発達障害」が話題となっています。発達障害の中でもADHD（注意欠陥多動性障害）の患者数については、程度の差はあるものの、日本で推定400万人以上いるとされています。
また、社会問題として定着しつつある「うつ病」と「発達障害」にはある関連があります。「うつ病」と診断されたけれど実は「発達障害」だったというケースが多いのです。例えばASD（自閉症スペクトラム障害）の人は、対人関係に問題を抱えやすく、それが原因でいじめや生活上の失敗に悩まされることで、「うつ病」などの精神疾患が発症します。つまりこの場合、「うつ病」は二次障害であり、本来の原因である「発達障害」が見落とされるケースが多いのです。

本書では、そんな発達障害やうつの正しい知識について、Q＆A形式でわかりやすく解説！テレビでも大人気の精神医学の第一人者・岩波先生にお答えいただきました！当事者の方、ご家族、職場で当事者と関わりのある方すべての人に知っておいてほしい最新の情報が詰まった一冊です。
＊発達障害やうつを自己診断できるチェックリスト付き。



【著者プロフィール】
　岩波明（いわなみ・あきら）
昭和大学医学部精神医学講座主任教授（医学博士）。
1959年、神奈川県生まれ。東京大学医学部卒業後、都立松沢病院などで臨床経験を積む。東京大学医学部精神医学教室助教授、埼玉医科大学准教授などを経て、2012年より現職。2015年より昭和大学附属烏山病院長を兼任、ADHD専門外来を担当。精神疾患の認知機能障害、発達障害の臨床研究などを主な研究分野としている。「金スマ」（TBS系）、「世界一受けたい授業」（NTV系）などテレビでもわかりやすさと信頼性で大人気。著書に『天才と発達障害』（文春新書）等がある。