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スペシャル対談「まだ見えなくてもあなたの道は必ずある」古木シスターד本のソムリエ”団長 @ローマ! 【2】

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【1】 【2】
…対談その1からの続きです

わたしがお伝えできることは2つだけ
『いのち』が、みなさんに届き、
聴いた人の心が動かされていく
当たり前のことを言っているのに、
感動してくださるのは音楽の力です

団長: それと、今回の本では、付属のCDも注目です!
なんと、10曲入りですよ!
おまけのCDというレベルでは全くなく、
きちんとした音楽アルバムが1枚丸ごと付いてる、という印象です。
大奮発ですよね(笑)

古木: 元々、音楽好きだったので、自分で歌がつくれたらいいな、という気持ちは若い時からありました。
直接のキッカケは、子供たちが喜んで歌いたくなるような聖歌があればいいな、と思ったことです。
ほとんどの聖歌は大人のためのものでしたから。
そこで、とりあえず自分でつくってみたら、みんなが評価してくれ、自信がつきました。

団長: そして、名曲『いのち』が誕生したわけですね。

古木: はい。『いのち』をつくったときくらいから、修道会の中だけではなく、
曲が外に広がってくれないかな、という願いがありました。
だから、自分の歌を届けたい子達、それは暗い部屋でリストカットをしている子、
「私なんか生まれなきゃよかった」と言っている子たちだったのですが、
その子たちを念頭において、作詞しました。
自分が、なかなか触れることができないそういう子どもや若者たちに
なんとか届けることができないかな、と。

団長: その願いどおりに、今や日本全国、シスターも知らないところで歌われてますもんね。

古木: それが音楽の力なのかな、と思います。
言葉で表現できるものは限られてますが、音楽だから届くところがあります。
こちらが何かを発信したい、という気持ち以上に、
聴いている人の心の中にあるものと音楽とが響き合い、何かが生まれると感じます。
それと、本にも書いてあることですが、“私は言葉を持っていない”というのは
正直な気持ちで、今も変わりません。
しかし、音楽を通じて、神様が直接その人に語りかけているように思うのです。
こんなあたりまえのようなことを書いてる詞に感動してもらえるのは
見えない何かが働いているとしか思えません。


どんな悲劇があっても、そこには神様の愛がある
必ず何か意味があるし、その人が幸せになる道はある、と信じています

団長: 言いたいこと、よくわかります。
でも、言葉を持たない、ということは、言い換えれば
シスターが伝えたいのは言葉じゃない、とも解釈できますよね。
ぼくが思うに、シスターは“ソウル・プロヴァイダー”ではないか、と。
説法や薀蓄という形ではない、魂の言葉があるんです。
でも、シスターなんですから、薀蓄も得意じゃないとマズくないですか?(笑)

古木: そうなんです。はみだしシスターです(笑)
まだまだ勉強しなければいけないことはたくさんありますが、
まあ、そんなに勉強しなくてもいいんじゃないかな、とも思ってるんです。
大切なことは一つだけ、それだけわかっていたらいいのかなって。
それは、“神様は愛である”ということです。

どんな悲劇があっても、そこには神様の愛がある。
必ず何か意味があるし、その人が幸せになる道はある、と信じています。
そのメッセージを何とか伝えなくてはならない、と思いますし、
だからシスターをやってるんですね。
神様が望むことは、人間みんなが幸せになることです。
私はこれからも、神様が一番望むことをやっていこうと思っています。
この本とCDが読者の皆さんにとって、少しでも役立つことを心より願っています。

団長: シスター、今日は素晴らしいお話をどうもありがとうございました!
ますますのご活躍、心より応援しています!!


すっかり意気投合した二人の話は、この後、深夜に及んだ… (対談再録了)
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本のソムリエ団長 プロフィール
年間1,000冊以上の読書を楽しむ”本のソムリエ”、ロックバンド”一里塚華劇団”のボーカル&ギター。
「読む、書く、話す」に精通した言葉のスペシャリストと知られ、NHKを始めとするテレビやラジオ番組に多数出演、雑誌や新聞などのコラム執筆。五か国語翻訳、講演や絵本の読み聞かせライブなど、童話の世界から抜け出てきたような華麗なファッションに身を包み、世界30ケ国で幅広く活躍中。
【公式サイト】 http://www.honsom.com/