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スペシャル対談「まだ見えなくてもあなたの道は必ずある」古木シスターד本のソムリエ”団長 @ローマ! 【1】

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まだ見えなくてもあなたの道は必ずある』の著者、古木涼子シスターは、ローマにて活動されています。
今回、“本のソムリエ”として有名な一里塚華劇団の団長さんが、はるばるローマまでシスターのお話を伺いに向かってくださいました!
本が誕生するまでのエピソード、本に込めたシスターの思いなど、聞きだしてくださった貴重なお話をここに再録!

それでは早速、『まだ見えなくてもあなたの道は必ずある』の世界へ!

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わたしがお伝えできることは2つだけ
精一杯生きている人たちを紹介すること
精一杯生きる手助けをしている人たちを紹介すること

団長: 『まだ見えなくてもあなたの道は必ずある』を読んで感動し、ぜひ直接お話を伺いたく、
はるばるローマにやってきました!
まずは、本書を出すようになったキッカケは?

古木: 出版社からのオファーです。
本を書きたいと思ったことは、今まで全くなく、
自分に本が書けるとも思いませんでした。
でも、とりあえず編集者さんに会うだけ会ってみてもいいかな、と。

団長: 実際にお会いしてみての印象はいかがでしたか?

古木: 企画書のテーマを見せていただいて驚きました!
たとえば、「命が大切なのはなぜか」とか「人を殺していけないのはなぜか」、
「死に行く人の命が美しいのはなぜか」と書いてあったんですね。
これは無理だと思いました。
カトリックのシスターの中でも、哲学や神学を学んでいる人なら可能でしょうけど、
私には無理です、とハッキリ言いました。でも…

団長: でも?

古木: 編集者の気迫に押され、結局、断れなくなりました(笑)

団長: 結果、名著誕生! となったわけですし、よかったですね、ほんと。
ご著書に収録されたエピソードは、どのように決めたんですか?

古木: 実は、たくさんある中から選んだわけではないんです。
本を書いて、といわれた段階では、何もありませんでした。
私はローマにいますので、誰かにずっと接することもなく、
カウンセリングしてるわけでもない。
正直、どうしようか、と思いました。
そこで、うちのスモールクワイアのCDを
ネットで注文してくれた人に手紙を書いてみたんです。
これから本を書こうと思うので、何かエピソードがあったら教えてくれないか、と。

団長: 意外な流れですね。その反応や、いかに?

古木: それがきっかけで、第4章に出てくる医療刑務所の先生、第2章に出てくるジュンちゃんとコンタクトを取ることができました。
同じく第2章に出てくるMちゃんは、フェイスブックで友達申請がきて、
最初から自分のことをいろいろ書いてくれました。
本当に皆さんのおかげです。

団長: でも、ご自身が自覚してないだけで、いろいろ逸話はあると思いますよ~

古木: いや、ほんとにないんですって(笑)。
本当は姉の話も書きたくなかったんですが、
編集者がぜひ入れてほしい、と。
ネタがないので、結局、入れざるをえなくなり(笑)。

団長: でも、お姉さんの話があったからこそ、
シスターの人物像が、より明確に伝わるようになっていると感じます。

古木: 私が、直接誰かを助けているというわけではないんですよ。
できることは、2つだけ。
精一杯生きている人たちを紹介すること。
精一杯生きる手助けをしている人たちを紹介すること。
本を出すことで、そういう意味はあったかなと思います。

団長: シスターの存在意義って、いろいろあると思いますが、
すべては人助けにつながっていますよね。
そこが素敵だな、と思います。


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本のソムリエ団長 プロフィール
年間1,000冊以上の読書を楽しむ”本のソムリエ”、ロックバンド”一里塚華劇団”のボーカル&ギター。
「読む、書く、話す」に精通した言葉のスペシャリストと知られ、NHKを始めとするテレビやラジオ番組に多数出演、雑誌や新聞などのコラム執筆。五か国語翻訳、講演や絵本の読み聞かせライブなど、童話の世界から抜け出てきたような華麗なファッションに身を包み、世界30ケ国で幅広く活躍中。
【公式サイト】 http://www.honsom.com/