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遺品整理屋は聞いた! 遺品が語る真実』

吉田太一 (キーパーズ代表取締役)

【 Contents 】
メディア出演・紹介情報内容紹介著者プロフィール関連リンクNew!
ちょっと立ち読み:●目次「はじめに」  ●購入リンク

メディア出演・紹介情報

2009/02/04 TBSテレビ系列 関口宏さん司会の「水曜ノンフィクション」(21:25〜)に著者が出演されました。
2009/01/29 TBSラジオ全国31局ネット「生島ヒロシのおはよう一直線」(6:15〜)に著者が出演、本書が紹介されました。
2009/01/14 日刊ゲンダイ 「新書アラカルト」で本書が紹介されました。
2009/01/28 テレビ東京系列「ワールドビジネスサテライト」(23:00〜)に著者が出演されました。
2008/12/13 テレビ西日本「土曜NEWSファイルCUBE」(10:30〜11:45)で本書が紹介されました。






新書判176ページ
定価767円(税込)
青春出版社刊

本書の内容

消せなかった携帯電話の履歴、溺死の現場で浮いていた手袋、女と男の孤独死の現場の違い…遺品から浮かび上がってくる意外な事実とは!
日本初の遺品整理屋として、1000件以上の現場に立ち会ってきた著者だからこそ書ける衝撃のノンフィクション!
故人の残した遺品を通して、いまを豊かに生きるためのメッセージが心を打つ。ベストセラー『死体は語る』著者・上野正彦氏絶賛の一冊!!

著者プロフィール

吉田 太一:
1964年大阪市生まれ。2002年、日本初の遺品整理専門会社「キーパーズ」を設立。マスコミから大注目を集める。
本業以外に「孤独死」を防ぐためのDVD制作や講演活動などを精力的に行っている。

関連リンク

遺品整理のプロセンター キーパーズ:
http://www.keepers.jp/

現実ブログ「現実にある出来事の紹介」:
http://blog.goo.ne.jp/keepers_real/


目次紹介 遺品整理屋は聞いた! 遺品が語る真実

はじめに

第一章 遺品が語り出す
空白の三十年を教えてくれた、一枚の「写真」
消せなかった「携帯電話」の履歴をたどると……
誰にも言えない思いをぶつけた「ノート」
不倫の末に…娘が父親に残した「メッセージ」
サンドバック化した「冷蔵庫」の横に……
錆びついた年代物の「電化製品」が教えてくれたこと
遺品たちの「声」が聞こえるとき
第二章 遺品だけが知っている
強烈な溺死の現場──浴槽に浮いていた「透明の手袋」の正体
自殺者の痕跡──「前歯」と「血痕」で想像できてしまった精神状態
空虚な餓死現場──乾ききった「部屋」と、かじられた「雑誌」
縊死の現場──「それ」は鴨居にむなしく残されて……
硫化水素自殺──鼻をつく「臭い」に、あやうくスタッフも……
排ガス自殺──道連れにされる「愛車」たちの悲劇
女と男の孤独死──遺品の「種類」と「量」の明らかな違いが示すこと
教職者の遺品──人には知られたくなかった秘密
昭和の遺品──ご高齢者の遺品整理で必ず出てくる物たち
第三章 遺品整理という仕事
きっかけはお客さんのひと言だった
なぜ身内の遺品整理を他人に頼まざるをえないのか
遺品整理会社はつくったものの……
初めて嗅いだ死臭の衝撃
サービス業としての葛藤
迷いが使命感に変わるとき
第四章 悲しい遺品
「電化製品」に表れる、孤独死のサイン
大量の「DVD」が発した警告
娘が拒絶した「母の思い」
IT時代の「遺書」「遺言」が引き起こす悲劇
取り壊されつつある「先祖からの遺産」
“小さなおせっかい”で救われる遺品たち
第五章 遺品がもたらす喜怒哀楽
母の思いに気づかなかった歯科医の「後悔の涙」
兄の死で初めて明らかになった「悲しい真実」
年金暮らしの父の遺品から始まった「兄弟戦争」
“楽”を選び続けた息子に遺品が与えた「罰」
飼い主も母猫も亡くなっていた部屋で生きていた「子猫」
押し入れの中身が教えてくれる「微笑ましい人間関係」
ご主人とともに「天国に旅立った」ソファー

おわりに


本書より「はじめに」紹介 遺品整理屋は聞いた! 遺品が語る真実

はじめに

日本初の遺品整理業を立ち上げて、六年がたちました。

この間に、孤立死した方などの遺品の整理に、一万件近く関わらせていただきました。

遺品整理業とは、亡くなられた方のご遺品を、遺族に代わって(あるいは、ご遺族と一緒に)整理し、ある物は処分し、ある物は遺族に形見としてお届けし、またある物は、僧侶を呼んで供養(遺品供養)して天国の故人の元へお送りするのが主な仕事です(これを私たちは「天国へのお引越し」のお手伝い、と呼んでいます)。

この仕事を通じて体験したことを『現実ブログ!!「現実にある出来事の紹介」』としてブログに書き始め、それをもとに二年前に『遺品整理屋は見た!』として上梓させていただいたところ、思いがけない大反響をいただきました。

少子高齢化や核家族化、経済格差が広がる中で、孤独死はもはや他人事ではないと危機感を持たれた方が、いかに多かったかということだと思います。

この出版を機に、私は多くの各界の著名な方々、専門家の方々とお会いすることができ、さまざまな貴重なお考えを聞く機会に恵まれました。

東京大学大学院教授で『おひとりさまの老後』の著者でもある上野千鶴子先生との対談では、なぜ孤立死(一人暮らしの部屋で亡くなって、何日間も誰にも発見されないこと)が男性にばかり多く、女性に少ないのかについて、大変参考になるご意見を聞かせていただきました。

また、元東京監察医務院長の上野正彦先生には「吉田さんと私の仕事は考古学なんですよ」とのお言葉をいただきました。

たしかに、上野正彦先生のお仕事はご遺体、私たちの仕事は遺された物から浮かび上がってくる事実から、その人の生き様を知ることができます。

言ってみれば、死に様から生き様を推測しているわけですね。

人の死には必ず形ある物=「遺品」が残ります。

多くの方々との出会いの中で、私は、遺品とは何か、その意味と重要性について深く考えるようになっていきました。

遺品は、あらゆる生物の中で、人間だけが遺すことができる生きた証です。

どんなに立派な考えや言葉も、人から人への記憶の伝達だけでは残りません。それは記されたり印刷されたり、あるいは、音声を録音したりした“物”があってはじめて、しっかりした記憶になって受け継がれていくものですよね。

その意味では、遺品がなければ人間社会がここまで成長・発展することはできなかったと思います。逆に、遺品には、私たちの成長・発展のために必要な情報が詰まっているとも言えそうです。

私たち人間は、遺品から大切な情報を与えられてきました。その価値は計り知れないものがあります。

そんな遺品が語ってくれる、いまを生きる私たちへの切実なメッセージを聞き取っていただければと思い、この本を出版しました。

そして、「遺す側」「遺される側」のどちらにもなりうる立場の人間として、本当の現実を知り、受け止めるための参考にしていただければ、と思っております。

吉田太一